「海外ではTAKEOUTがあっという間に広がったのに、日本は遅いのよねえ。」
と友人がぼそりつぶやいた。
新型コロナウイルス感染の影響で飲食店が次々とTAKEOUTを始めている。
それを応援するSNSグループも次々と乱立している。乱立しすぎてちょっとうるさくなってきたけれども・・・。
さて、日本であまり広がりを見せないというか、地元金沢でなんだと思うけれども、
そもそも「文化に違い」というものが関係してくると思うのだ。
私はストーリーを想像するのが仕事なもんでそうやって仮定して考える癖がある。
海外では食事はほとんど外食ですまし、家でご飯を食べる習慣がないところもある。
そういうところは、レストランで食事ができなくなったら、さあ困った困ったとなる。
「困った」内容がとても身近で切羽詰まったものなので、TAKEOUTはとても便利なサービスになる。
ところが、日本において外食は「ハレ」なのだ。
ランチはさておき、非日常を味わいたくて外にご飯にいく理由となっていることが多く、それがTAKEOUTになったといえど、そんな毎日利用する理由にならないのだ。
「飲食店を救おう!!」
と一生懸命応援したところで、今回の場合は国民のほとんどが苦しい状況になっている。
そんな中で「ハレ」は以前にもまして頻度は落ちると考えられはしないだろうか?
そして、日本人は夕飯は自炊して食べる習慣がある。
料理が嫌いでもがんばれば自炊しておなかを満たすことができる文化を持っているのだ。
そう思うと、海外と比べたら広がりは遅いかもしれないが、平常時と比べるとどう?
と比べる対象物をどこにおくか、どう置けば心が平常心を保てるか考えないといけない。
割合や比率を出すには、「分母」をどこに置くかはとても重要なのだ。
さて、飲食店にいいたい。
SNSで応援されているけれども、そもそも、SNSに自身のターゲットが存在しているか?というところを。
新規開拓をこの際やる!
と思ってやるならよいのだけれども、それとて、ターゲット層から大幅にずれてしまっては元も子もないのだ。
元々のお得意様に一筆したためて、TAKEOUTできるラインナップをご紹介し、価格帯によっては配達をしてもよいと思うし、リーズナブルなお弁当を作ってSNSで拡散してもらい喜んでもらうと決めればそれでもいい。その場合は、どれだけ新しいお客様に印象付けられるか工夫しておいた方がいい。
ファミリー層がターゲットなのか、サラリーマン男性夜は片町で飲みに行くのが日常な人がターゲットなのかとかとか。
また、ランチで言うならば
普段の金沢やその近郊のランチ事情は、1000円を超える価格帯の…まあ、1500円以上といった方がいいかな、そういうところには、見事に女性ばかりのお客様だ。
そのお客様の真意を想像してみたらいい。
私なら、家族みんなで外食はなかなか大変だけれども、お得なランチをひとり分支払うくらいはたまにやりたいの♬
と想像してしまう。
だとしたら、普段の夏休みなど長期休暇時にランチ需要がガタ落ちするように、今回の騒動でも同じことが想像できるのじゃないだろうか?
この騒ぎがいつまで続くかわからない不安の中で、一番心配なことは「金銭的」なこと。
この心配があるという前提で、どういうサービスを展開したら喜ばれるかを考えないと、「わしゃ困ってるげん、助けて!」ばかりではみんなの気持ちがついていけなくなってしまうことも予想できる。
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