「あ」は「A」と覚えるのではなく左手小指が反射で動く

「小学1年生にタイピングを教えるのに、ローマ字を教えなくてはいけないですよね?」

という質問を受けるときがあります。

 

答えは

小学生に限らずタイピングを習得するために、ローマ字を覚える必要はありません。

キーボードを打つのは右脳でも左脳でもなく反射神経です。

ゲームのコントローラーを動かすのにいちいち「右」に行きたいからこのボタンをこう動かして、ジャンプしたい時はこのボタンを押してと脳がいちいち考えて手が動いているわけではありません。

自転車に乗っていて右に行きたい左に行きたいと思ったときに右に行くにはハンドルを右にきって…と考えているわけではありません。

身体が勝手に反応してコントローラーを動かしています。ハンドルをきっています。

 

視覚情報が考える前に反応をおこして結果をもたらしています。

 

パソコンのキーボードをキーボードを見ずに入力するブラインドタッチは「あ」と見たときに「あ」を入力しようとしたときに「A」が思い浮かぶのではなく、の左手小指が勝手に動くようにするのです。

「あ」を「A」と理解しているのではなく、小指が動くのです。

左手の人差し指を「F」右手の人差し指を「J」の位置「ホームポジション」においた状態でそのまま小指でキーを押したときに入力されるのが「A」です。日本ローマ字入力なら「あ」が入力されるのです。

「さ」と入力するときには、左手薬指、左手小指の順にキーボードを押す反応で「さ」が入力されます。

 

なので、「さ」と見たときに(思ったときに)左手薬指と左手小指が動くように練習します。

 

なので、素直にゲームとして挑む小学1年生は目の前の文字が読めればキーボード入力は可能になります。

逆にローマ字を教えてしまうと、目がキーボードから文字を探そうとするので、ブラインドタッチ習得に時間がかかる恐れがあります。

パソコン入力で肝心なのは読めること、作文ができること。

パソコンでローマ字入力ができることは手段であって、それができたからとて何かが成し遂げられるわけではありません。ゲームのコントローラーの使い方を覚えただけではゲームをクリアできないのと同じです。

「企画する力」「構成する力」要は発想する力が問われます。

読めて、作文ができることが可能性を生み出すことになります。

 

プログラマーになりたい、ウェブデザイナーになりたい、ユーチューバーになりたい、パソコンで仕事を得たいしたいと思ったときには、ブラインドタッチができることは電源のスイッチを入れるくらいできて当たり前のことで、その先の未来を作るのはある意味パソコンに向かっているだけでは達成できないということなのかもしれません。

ブラインドタッチは練習あるのみ

今この文章は紙に鉛筆で文字を書くのよりも早いスピードで入力を行っています。頭に浮かんだ言葉を紙に書くより早く形にしていっています。

20年前、たった1か月間毎日3時間ブラインドタッチの練習を行ったおかげでそうなっています。

その時すでに大人だったので、脳みそは素直になってくれませんでした。どうしても目視したくなるので、段ボールで手元を多い、「あ」と見たら左手小指、「A」と見たら左手小指の練習を各指ひたすら練習しました。

 

30代で1か月の練習でできたのを基準にしたら、たぶん小学生・・・いや幼児でもひらがなが読めればあっという間にできるようになってしまうでしょう。

 

この夏休み、お家時間にブラインドタッチを練習したら、未来の選択肢は増えるかもしれません。

 

未来を作りたかったら「想像力」「創造力」を養い、「利他」が喜びになる感性を磨くことだと思います。