セミナーや、イベント、説明会の参加費をどうするか?
この相談を受けると、
「無料はよくない」
という方がいる。
そういうアドバイスをする人も。
その根拠を伺うと、
多少なりとも料金をいただくことによって、セミナーやイベント、説明会に本気で来てもらえる人に来てほしい。
というようなことをよく耳にする。
さて、これどうなんでしょう?
私は無料でもいいし、30万円でもいいじゃん。と思う。料金のことだけにフォーカスするとね。
さてさて、あなたが企画しようとしているそのセミナーやイベントや説明会は
何をどうしたくてそれを行うのでしょう?
ワンコインや安い料金で体験してもらうイベントがある。
企業が企画したものと、半素人が企画したもので大きな差がある。
企業が企画したものは明らかに周知を目的とし、その後お客様になっていただける方と出会うためのきっかけづくりとわかる。
なので、無料や、ワンコインで体験ができおまけに、試供品や、サービスチケットなど嬉しいお土産がもらえたりする。
かたや、そうでないと明らかにわかるイベントでは、だいたい500円から3000円くらいの料金設定で体験させてもらえるが、それでおしまい。
お店はそのイベントに参加することがゴールになってしまっていてそこで知り合った人たちと今後どうなりたいかの意思表示がみられない。
私が思うに。
セミナーやイベントをして、自分を気に入ってもらうことが目的なんじゃないですか?
ということ。
説明会と銘打つなら、バックエンドサービスがあってこその説明会。いくらのバックエンドサービスに何人を引き込みたくてその説明会をやってますか?
と聞きたい。
説明会からバックエンドサービスに何%ご成約を目標としますか?
と聞きたい。
そうした時に、0円にするのか、30万円にするのか、3000円にするのかはいくらでもよくて、でも、いくらにするかは重要でとなり、無料にしたから本気でないお客が来るというのは、また違う問題だと思っている。
無料にしても本気の人はやってくる。
30万円にしても勘違いやろうはやってくる。
3000円にして、お金をいただくからと過剰な情報を与えてしまいお客様がつかれて成約に結びつかないことだってある。
無料で開催したらクレーマーが増えた。
という人がいたが、クレーマーの解釈は難しく、自分が無料だからこの程度と思っているラインと、お客様がこの程度の情報や体験がしたいと思っているギャップが生まれているからそうなるのであって、こうなると、いくらにしたところでギャップは生まれ満足せずに文句を言うお客様が現れてしまうのだ。
無料を1000円にしたところで、2000円にしたところで、そんな人に限って1000円だからこれくらい、2000円だからこれくらい、と企画をお金ではかってしまう。
どんなお客様の課題をどの段階でどれくらい解決してあげ、どういう順番でゴールを達成するのか。
この未来予想図が描けていない限り、いつまでたっても無料はいいのかわるいのか、だったらいくらもえばいいのかで悩むことになってしまう。
この設計がうまくいくと、無料でも5000円でも、セミナーやイベント、体験会を開いてその後のご成約率が80%なんてことも起こるのだ。
会場費、テキスト代、軽食代を先行投資として、参加費を無料にしたとする。
この場合その企画の価値は無料ではなく、投資をした金額を参加人数で割ったもので考えてもよかろうと思う。
会場費やらうんぬんで50000円かかった。参加者が10人だった、
ということは、その企画は一人5000円の価値のあるものとなる。
主催者はその価値を有効に今後につなげていかなくてはならない。
50000円かかる。それをペイするのに一人いくら集めればいいか。
これでは、飲み会の計画だ。
50000円かかる。だから有意義な会にしたい、そのためには本気な人を集めたいからお金を取ろう。間違ってはいないけれど、本気にさせるのは、参加者ではなく、主催者の力量であって、無料であろうが有料であろうが本気でない人が来てしまったということは、お金の問題ではなく、企画が悪いのだと私は思う。
し、
本気にさせるのは、参加してからだと思うわけで。
本気にさせられない言い訳を参加費のせいにしては恥ずかしいと思うわけ。